文書作成日:2018/02/05


 健康診断の通知が来ても、「病院に行くのが面倒」「健康には自信がある」など、受けないままで過ごしていませんか。どうして健康診断を受けたほうが良いのか。その意味を様々な視点で考えつつ、自分の健康について向き合ってみましょう。




 日本人の主な死因は、がん、心疾患、脳血管疾患などに代表される生活習慣病が6割を占めています。生活習慣病はその名のとおり、偏った食事や運動不足、飲酒、喫煙、ストレスなど、不健康な生活の積み重ねによって発症する病気です。厚生労働省が行った調査では、生活習慣病は男女ともに40歳以降に増加することがわかっています。
 しかし、初期は自覚症状がないことが多く、気づかない間に進行してしまうことも少なくありません。健康診断を受けることで、病気の早期発見および早期治療が可能となるのです。また、診断結果が自分の生活習慣を見直すきっかけとなれば、病気の予防にも役立ちます。医療費の増大が懸念されている昨今、健康診断は自分のためにも世の中のためにもなるといえます。




 自治体でも職場でも健康診断は毎年実施されるものです。特に企業の場合、年1回以上の定期健診が義務付けられています。しかし、この毎年行う健康診断に対して真っ向から異論を唱えるのが、米国総合内科学会です。健康な人に対する毎年の健康診断はあまり意味がなく、健康維持にも長生きにもつながらないという声も聞かれます。たとえば、問題がないのに異常と診断される「偽陽性」は、不必要な2次検査を招くとの見解も。ときには、それが健康な人を被ばくにさらすことにもなりかねないと考えられています。
 被ばくのリスクはレントゲン検査がよく知られています。ただ、日本では一般的な健康診断における胸部エックス線写真は1枚のみですから、過剰な心配はいらないとされています。




 ひとくちに健康診断といっても、診断内容や検査項目の種類は多岐にわたります。被ばくリスクについて触れましたが、がん検診によっては、被ばく線量も撮影枚数も多く、日本国内でも医療が原因の2次がんのリスクを高めるとの声があります。
 やみくもに受けるのではなく、自分に必要な検査を取捨選択することが健康維持のカギです。自分の年齢や生活習慣を振り返り、どんな検査を受けるべきか考えてみましょう。かかりつけ医に相談してみるのも一つの方法です。
 もちろん、検査を受けて満足するのではなく、その結果に基づいて健康的な生活を送ることに意味があります。検査に引っかかったときは、速やかに2次検査を受けることが大切。自分の体としっかりと向き合いながら、健康な毎日をお過ごしください。


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